栃木県立栃木女子高等学校（栃木県栃木市）
進路指導主事
冨田泰治先生

　AO・推薦ゼミ「小論文ベーシック講座」「分野別小論文講座」を採用しています。本校では長年、学研の小論文模試を受験していて、その小論文指導への信頼がありました。そのため、学研AO・推薦ゼミも内容は評価していたのですが、個人申込・受講にはやや高価だと感じていました。今回、その講座が団体申込で安価に受講できることになったため、生徒に奨励することになりました。
　本校では９月に、3年生の学校推薦型選抜と総合型選抜の受験希望者にこの講座を紹介し、受講を希望する生徒に受講させています。本講座を受講した生徒は、小論文試験の具体的な勉強法を知ることができ、しっかり対策を立てて自信を持って受験できたようです。この講座では通信添削が２回ありますが、添削の評価は決して甘くなく妥当であり、生徒のモチベーションはずっと維持できていました。
　３年生以降の小論文指導は、どうしても各生徒ごとに受験に必要か必要でないかで個人対応になってしまいがちで、受験間近の「季節商品」になってしまっています。また、受験指導で最も重要な事項は基本的には受験教科科目の勉強をしっかり仕上げて完成させることであり、小論文指導については現場の多くの先生方もそれでよしと思っているきらいがあるのではないでしょうか。
　学校にはさまざまな制約とスケジュールなどがあり、新規の事業導入実現はハードルが高いのが現実です。しかし、個人的には、可能ならば２年次修了の時期（３月～春休み）に、大学受験志望者は全員、本講座のような著名で一流の講師による映像授業を体験・学習させたいと考えています。
（2020年10月取材）